ハーバード(Harvard)やイェール(Yale)といったトップの大学であれば、95%超の大学が多い。よい成績で卒業するのは大変だが、単に単位を集め、卒業するのであれば、さほど難しくないのが現実なのかも知れない。学校側も、その知名度を維持するため、なるべく学生を卒業させたいという学生が多いのかもしれない。州立の大規模な学校になれば、この卒業率は70-80%代に落ちるが、これはそもそも入学する母体が大きく、入試段階での選別が必ずしも適当な学生を選考できていないから、と考えることもできる。
また、恣意的に退学し、ほかの大学に編入する学生のことを忘れてはいけない。というのも、大学院への進学を考えるならば、有名大学で中途半端な順位にいるよりも、一ランク落ちるが成績は学年でトップのほうが、合格しやすい可能性があるからだ。日本とは違い、多くの大学院へは、別の入試に合格しないといけないのである。
アメリカの大学の方が、一度にとるべき授業数が少ないため、それぞれの授業に集中でき、単位を落とす可能性が低いのかも知れない。言うまでもなく、やるべきことをやっていれば卒業できるというのは、日米で違いないようだ。