アメリカの大学の選考プロセスにおいて、テストのスコアは、はじめに見られるといってもいい。つまり、ある程度の点数があって、はじめてテストスコア以外のエッセー等にも目を通してくれる、ということだ。逆に言えば、ある程度の点数がでていれば、満点であろうと、多少低くても、さほど選考に影響はでないと思われる。
この試験は、日本と違い、複数回受けていいことになっているが、あまり何度も受けすぎてしまうと、印象が良くないとも言われる。何度も受けると、試験対策のためにそれ以外の作業ができなくなってしまうこともあるので、Reasoning TestとSubject Test、各2回以内に、満足のいく点数をたたき出すようにしたい。
日本においては、SATは、現在年に6回実施されているが、実施される時期にかなり偏るがある。10月から1月の各月と、5月、6月に行われている。[1] 出願する一年前の10月~1月に行われるSATに間に合うように対策をするのが理想だが、それができない場合は、12月、1月に「お試し」で試験を受け、数ヶ月徹底的に対策を練った上で、5月、6月に必要な点数を出すのがいいだろう。忙しくなる年末の前までに、ある程度の点数を出しておくようにしたい。
トップ校で求められている点数は、ほぼ満点に近いといってもいい。とはいうものの、大学側も、日本の高校から出願する場合、状況に応じて、多少点数が低くても、多めに見てくれる可能性がある。目安として、Critical Readingで600点台以上、文法もあるため日本人でもやりやすいWritingは700点台以上、その以外のMathやSubject Testは満点(800点)を目指してほしい。
具体的な対策方法については、別の記事で紹介することにしよう。
[1] College Board (http://www.collegeboard.com/student/testing/sat/calenfees.html)