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日本では、高校を卒業して、そのまま海外の大学へ入学する人は、さほどいない。特に、語学留学ではなく、海外のトップ大学で勉強するという道のりは、ほとんど未開拓のままだ。このブログは、海外の大学に行くための「超具体的」なプロセスを紹介することにより、日本の高校生に、アメリカの大学に進学するという選択肢の存在を知ってもらい、さらには、アメリカを代表する名門大学への進学を真剣に検討してもらいたいという私の願いから生まれた。

2009年3月5日木曜日

統一学力試験の概要

日本から受験する場合、やはり気になるのは、統一試験でよい点数を出せるか、ということだ。この記事では、そんな統一学力試験の実際を紹介しよう。

アメリカの大学入試で使われている統一試験には、College Boardが運営するSATと、ACTが運営するACTという二種類の試験がある。前者のほうが広く使われているため、この記事では、前者のみについて説明する。

SATは、日本で言えば「センター試験」にあたるが、大きな違いとして、年に複数回実施されていること、また、一般に、日本のセンター試験に比較しても、難易度が低いことが挙げられる。親切にも、日本でも国内数箇所で実施されているが、アメリカ国内に比べて実施される回数は少ない。また、ほかの手続き同様、オンラインで申し込みができるようになっている。

SATには、 Reasoning TestとSubject Testがある。
Reasoning Testは、基本的な学力を見るために試験で、言って見れば「読み書きそろばん」、つまりWriting(文法とエッセー)、Critical Reading(読解と語彙)、そしてMath(数学)の試験である。4時間ほどの長い試験であるため、いかに集中力を持続させるかが勝負だ。また、当然ながら、WritingとCritical Readingで使われる英語力を培うことが何より大切だ。

Subject Testは、個々の科目の試験である。各科目、一時間程度の試験で、名門校ならば、数ある科目の中から、3つほど選ぶ必要がある。日本人が受験する場合、日本の学校で教わっているレベルで対処可能な「Math II」、「Physics」、「Chemistry」あたりをとるのが現実的だろう。

SAT対策の具体的戦略等については、ほかの記事で紹介する。

なお、SATに関する正確な情報収集には、College Boardのウェブサイトをご覧いただきたい。

海外大学への学部入学をお考えのみなさん

現在、日本で得られるリソースがかなり限定されていることは否めず、日本から出願する際の大変さは、現地の学生に比べれば、人一倍でが、その結果得られるものも大きいと思う。