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日本では、高校を卒業して、そのまま海外の大学へ入学する人は、さほどいない。特に、語学留学ではなく、海外のトップ大学で勉強するという道のりは、ほとんど未開拓のままだ。このブログは、海外の大学に行くための「超具体的」なプロセスを紹介することにより、日本の高校生に、アメリカの大学に進学するという選択肢の存在を知ってもらい、さらには、アメリカを代表する名門大学への進学を真剣に検討してもらいたいという私の願いから生まれた。

2009年3月9日月曜日

GPAの仕組みとアドバイス

ハーバードをはじめとする名門大学に出願するときに、はじめにアドミッションズに見られるのが評定平均だろう。ある程度の評定平均を持っていてはじめて、エッセーなどに目を通してくれる、というぐらいに考えたほうがよい。

ところで、日本でいう評定平均と、アメリカに出願するときに使う評定平均は、違う。アメリカで使われているのは、GPA(Grade Point Average)という数値である。GPAは、単に各教科の平均なのではなく、各教科の単位数を元にした「加重平均」であると考えればよい。つまり、GPA=[(教科Aの評定)×(教科Aの単位数)+(教科Bの評定)×(教科Bの単位数)+...]/(総単位数)、である。

(GPAは通常小数第二位までで表される。通常、出願の書類等で「GPAは?」と聞かれた場合、高校3年間の累積したGPAのことを聞かれていると考えてよい。また、通常、各教科の評定は1-4の間であるため、GPAの最高値は4.00である。)

この計算方法、実は日本の高校生には有利であると考えることもできる。日本の高校のほうが卒業に必要な「単位数」が多いためだ。つまり、単位数の加重平均であるため、単なる平均評定よりも、悪い成績を取ったときのダメージが少ないのである。

また、汚い話だが、GPAの仕組みを知っていれば、学校の定期試験の際に、「優先的に」勉強すべき教科が見えてくる。苦手な科目が2つあったとすれば、当然ながら、単位数が多い方の教科を優先して勉強したほうがいいのだ。

海外大学への学部入学をお考えのみなさん

現在、日本で得られるリソースがかなり限定されていることは否めず、日本から出願する際の大変さは、現地の学生に比べれば、人一倍でが、その結果得られるものも大きいと思う。