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日本では、高校を卒業して、そのまま海外の大学へ入学する人は、さほどいない。特に、語学留学ではなく、海外のトップ大学で勉強するという道のりは、ほとんど未開拓のままだ。このブログは、海外の大学に行くための「超具体的」なプロセスを紹介することにより、日本の高校生に、アメリカの大学に進学するという選択肢の存在を知ってもらい、さらには、アメリカを代表する名門大学への進学を真剣に検討してもらいたいという私の願いから生まれた。

2009年3月8日日曜日

SAT対策の心得[1]

日本にいながらにして、統一試験(SAT)の対策をたてることは出来るのか、という疑問を持たれる方もいると思うが、心配する必要はない。

独学の場合、まず参考書を使うことになるだろう。アメリカの参考書市場は、日本のそれに比べると非常に少なく、主にBarronsとMcGraw-Hillの二社寡占状態の市場を構成している。特にSAT対策の本になると、Barronsの分厚い本が定番ともいえる。(アメリカの参考書の紙の質の悪さには驚かされる。)SATの参考書は、超大手の本屋で売っているが、アマゾン等、オンラインで購入したほうが安い。

SAT対策は、いずれの参考書にも掲載されている単語集の暗記からはじめるといいだろう。もっとも、その前に、SATよりも難易度の低いTOEFLの対策をはじめ、TOEFLの点数を出しておくのがよいだろう。TOEFLでの単語で土台を築いた上で、SATの単語の暗記に取り掛かるとよいだろう。

SATの単語は、いずれも難解で、一部の基本単語(200語ほど)を除けば、アメリカの大学生でも使わない単語が多い。アメリカの大学に来てからの実生活を考えると、実はTOEFL上級レベルの単語を知っていれば、宿題のリーディングの課題等も、辞書をところどころ使いながら、読みこなすことができる。ハーバード学生でも、SATレベルの単語の大半はわからない、ということを知っていてほしい。

暗記法は、いろいろある。単語それぞれを覚えるという手段もあるが、言葉の基本となったラテン語の言葉を多少知っておくと、知らない言葉に出会ったときでも、多少対処できるようになるだろう。漢字の部位・部首を覚えるのと同じ要領である。個人的には、やはり、単語カードを使うのが、もっとも効率的な暗記法だと思う。

海外の大学を受験するに際して、留学用の塾は必要であるかどうか、についてはこちらをごらんいただきたい

海外大学への学部入学をお考えのみなさん

現在、日本で得られるリソースがかなり限定されていることは否めず、日本から出願する際の大変さは、現地の学生に比べれば、人一倍でが、その結果得られるものも大きいと思う。