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日本では、高校を卒業して、そのまま海外の大学へ入学する人は、さほどいない。特に、語学留学ではなく、海外のトップ大学で勉強するという道のりは、ほとんど未開拓のままだ。このブログは、海外の大学に行くための「超具体的」なプロセスを紹介することにより、日本の高校生に、アメリカの大学に進学するという選択肢の存在を知ってもらい、さらには、アメリカを代表する名門大学への進学を真剣に検討してもらいたいという私の願いから生まれた。

2009年10月16日金曜日

推薦状は有名人に書いてもらうべきか

推薦状をお願いする際に、有名な人(政治家、大学の教授)に書いてもらえれば、合格する可能性が大きくなるのでは、と考えるのはごくごく自然なことだろう。しかし、果たして意味のあることなのだろうか。

ハーバード入試課のホームページには、以下のような記述がある:

Which teachers should write recommendations?

Teachers who know the applicant well and who have taught him or her in academic subjects (preferably in the final two years of secondary school) most often provide us with the most valuable testimony.


これによれば、推薦状を書いてくれた人が誰か、ということよりは、推薦状の内容を問題視していることになる。このことは、ハーバードや学部出願だけに限ったことではないようだ。学部の入試とは選考過程が異なるが、同じく推薦状の提出が必要なビジネススクールの出願に関しても、下記のような記述がある:
Question: How Do I Choose a Letter Writer?
Answer: When getting a letter of recommendation, it is very important to choose the right person to write the letter. Do not pick someone based on their name and title alone. It will hurt you in the long run. You will be much better off choosing someone who knows you well. The best recommenders write well, speak highly of you, and are able to give specifics that back up their claims.

社会人がするビジネススクールの出願においても、やはり、肩書きよりは、内容を重視するように、ということなのである。ましてや、高校をまだ卒業してもいない段階で、有名人が書いてくれた推薦状は、よほどその人と繋がりが無い限り、意味がないと言えるだろう。

もちろん、上記のことから、推薦状をお願いするときも、「誰にでも当てはまりそうなことが書いてある推薦状」よりは、「個人的な体験談等を豊富に含んでいる推薦状」のほうが、入試課の人に推薦状の誠実さをわかってもらえる上、好感をもってもらえるものと思われる。

海外大学への学部入学をお考えのみなさん

現在、日本で得られるリソースがかなり限定されていることは否めず、日本から出願する際の大変さは、現地の学生に比べれば、人一倍でが、その結果得られるものも大きいと思う。