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日本では、高校を卒業して、そのまま海外の大学へ入学する人は、さほどいない。特に、語学留学ではなく、海外のトップ大学で勉強するという道のりは、ほとんど未開拓のままだ。このブログは、海外の大学に行くための「超具体的」なプロセスを紹介することにより、日本の高校生に、アメリカの大学に進学するという選択肢の存在を知ってもらい、さらには、アメリカを代表する名門大学への進学を真剣に検討してもらいたいという私の願いから生まれた。

2009年10月20日火曜日

ハーバード大学のランキング

世界の大学ランキング、などといった題目で、ハーバードがトップ10入りすることはよくあるが、このランキングはどのようなことを意味しているのか。

思うに、大学全般のランキングはあまり意味をなしていない。新聞に掲載されるようなランキングは、そのランキングから何を知りたいのか、ということをはっきりとさせていないからである。たとえば、学部生活の満足度ランキング、というものが存在し、アメリカの教育関連の企業が発表している。このようなランキングであれば、ランキングを見るための目的がはっきりとしているため、大学を序列化することに一定の意味合いがあるだろう。たとえば、学部生のために、立派なスポーツ施設を建設している大学があれば、それは高く評価されるだろうし、そのような施設がない学校よりも高くランキングされてしかるべきなのである。珍しいランキングとしては、大学の安全度ランキングや、パーティーの楽しい大学のランキングも見かけたことがある。

学問別のランキングも存在する。つまり、たとえば経済学の分野でもっとも優れている=研究で成果を上げている大学はどこか、というランキングである。学術研究のランキングにおいて、英語力不足やそもそも英語での研究発表がなされないために、日本の大学が低くランキングされてしまっていることがあるが、これはそもそも学問の世界で標準言語が英語となっている以上、致し方ないことである。これは、欧米信仰などではなく、現状のアカデミアの形なのである。単にその学問ができるだけでなく、最終的なプレゼンまで持って行くことが、学者の役割なのではないか。

インターネット上には、さまざまなランキングが存在し、往々にしてそれらに関する評価には賛否両論がある。いずれにしろ、大学選びの際は、目的のはっきりとしているランキングをぜひ参考にしてほしい。

海外大学への学部入学をお考えのみなさん

現在、日本で得られるリソースがかなり限定されていることは否めず、日本から出願する際の大変さは、現地の学生に比べれば、人一倍でが、その結果得られるものも大きいと思う。